日別アーカイブ: 2022年10月30日

アスリートのスポーツ栄養マネジメント(前編)【スポーツと栄養】

こんにちは!ベイサイド店トレーナーの肥後橋です!
今回は栄養についてのブログを書こうかなと思っております!

最近は自分でも「食事」や「栄養」などを気にしながら料理を行っているのと、自分自身の新たなチャレンジのための予習も兼ねて書きまーす!

スポーツ栄養マネジメントとは?

そもそもタイトルにあるスポーツ栄養マネジメントとは、「運動やスポーツによって身体活動量の多い人に対し、スポーツ栄養学を活用し、栄養補給や食生活など食に関わる全てについてマネジメントすること」また、栄養サポートとは「特に、選手に対してスポーツ栄養マネジメントを実施すること」を言います。

スポーツ栄養マネジメントの流れ

スポーツ栄養マネジメントは、目的と期間を定め、スクリーニングにより対象者を抽出し、対象者に対して個人サポート(個人マネジメント)を実施し、対象者全員の個人サポートの結果をもとにマネジメントの評価をする流れで行われます。

マネジメント評価

選手個人に対する個人サポートは、アセスメント、個人目標の設定、サポート計画立案、計画の実施、モニタリング、個人評価の流れで行われ、選手がレクチャーを受講後にどのくらいレクチャーの内容を実施しているかは評価されることはないが、スポーツ栄養マネジメントは、実施後、選手の実践状況や競技成績の向上などの目的に対するスポーツ栄養マネジメントの効果(成果)が評価されます!

種目特性の把握

したがって、レクチャーを受講するだけでは選手は栄養サポートを受けているとは言えません。では、まずスポーツ栄養マネジメントを実行するためには種目特性を把握する必要があります。

アスリートの食事を考える場合、一般の人と大きく違うところは活動による消費エネルギー量が多い、すなわちエネルギー代謝が高いので、種目特性をエネルギー供給系から見るのが分かりやすいと思います!

有酸素系によって供給されるエネルギーは脂質と糖質の代謝により生産され、運動時間が長時間になるに従い、脂肪からのエネルギー供給割合が高くなる。
ただ、エネルギー代謝上、脂肪100%のエネルギー代謝はなく、糖質の利用が必要となるので、運動時間が長くなれば、糖質(グリコーゲン)も減少していくことになります。

無酸素系のエネルギー供給は、①非乳酸性と②乳酸性に分けられ、非常に短時間に大きなパワーを出す場合には非乳酸性、全力を1分程度出す場合には乳酸性となります。

種目をエネルギー供給の機構(非乳酸性、乳酸性、有酸素系)から分類すると、①非乳酸性のハイパワー(筋力、瞬発力)系、②非乳酸性+乳酸性あるいは乳酸性+有酸素性のミドルパワー(筋持久力)系、③有酸素性のローパワー(持久力)系の3種類に分類できるが、いくつかのスポーツでは、この分類にあてはめることが不可能な場合もあります。

例えば、球技のように、ハイパワー、ミドルパワー、ローパワーが繰り返し行われる場合には、単純に分類することはできないですし、また、ゴルフのように、動作としてはハイパワーに属していても、競技として考えた場合には歩行を伴うため、ハイパワーとローパワーの組み合わせの種目と考えられます。

このような場合には、各エネルギー供給機構の時間や頻度からある程度のエネルギー供給系の寄与率を把握する必要があるので、アスリートのスポーツ栄養マネジメントを考える際はこの分類の把握をすることが第一歩です!

本日はここまで!

次回はトレーニングのスケジュールと食事の関係性、3つの種目でのそれぞれ食事の注意点について書きますのでお楽しみに~!

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