【11月の隠れ不調】寒暖差疲労とは?自律神経が乱れる原因と整え方
はじめに:秋から冬への変わり目、気づかぬうちに疲れていませんか?
11月になると、朝晩の冷え込みが一気に増し、昼間との温度差が10℃以上になる日も珍しくありません。
「なんだか最近、やる気が出ない」「体が重い」「肩や首がこる」——そんな不調を感じていませんか?
それ、もしかすると**“寒暖差疲労”**かもしれません。
風邪でもないのに体がだるく、頭痛やめまいが起きやすくなるこの不調は、気温の変化が激しい11月に特に多く見られます。
寒暖差疲労とは?その正体を解説
寒暖差疲労とは、急激な温度変化に体がうまく対応できず、自律神経が疲弊することで起こる症状群のことです。
人の体は、外気温に合わせて体温を一定に保つために自律神経が働きます。
- 暑いとき:汗を出して体温を下げる(副交感神経が優位)
- 寒いとき:血管を収縮させて熱を逃がさない(交感神経が優位)
しかし、11月のように「朝は10℃、昼は20℃近く」という日が続くと、自律神経はそのたびに切り替えを強いられ、過労状態になります。
この負担が積み重なることで、だるさ・頭痛・肩こり・集中力低下といった全身症状が現れるのです。
寒暖差疲労の主な症状
寒暖差疲労は風邪のように明確なウイルス感染ではなく、全身の“機能バランス”が乱れる状態です。
以下のような症状が複数当てはまる方は要注意です。
- 朝起きたときに体が重い
- 肩や首がガチガチにこる
- 目の奥が痛い・頭が重い
- 風邪ではないのに鼻づまりがある
- 手足の冷えと顔ののぼせが同時に起きる
- 睡眠の質が悪く、夜中に目が覚める
- 気分の浮き沈みが激しい
これらはすべて、自律神経のバランスが乱れているサイン。
体が「寒暖差についていけていない」状態です。
なぜ11月に寒暖差疲労が増えるのか?
1. 日中と朝晩の気温差が大きい
11月の日本列島は、昼は20℃前後でも朝晩は一桁になる地域が多く、体温調整が難しい時期です。
寒暖差が7℃以上になると自律神経がストレスを受けやすいといわれています。
2. 暖房の使い始めによる乾燥
屋内では暖房が入り始め、湿度が下がります。乾燥は体の熱バランスを崩し、皮膚表面の温度調整を鈍らせます。
結果として、寒さを強く感じたり、体の冷えが慢性化します。
3. 衣服調整の難しさ
日中に合わせて薄着で出かけると、夜の冷え込みで体が冷える。逆に厚着しすぎると日中は汗で体が冷える。
こうした服装の誤差も体温調節のストレス要因になります。
4. 季節の移行による生活リズムの乱れ
日照時間が短くなり、メラトニンやセロトニンなどのホルモンバランスも変化します。
これが自律神経のリズムに影響し、寒暖差疲労を悪化させる要因になります。
⚙️体の仕組み:自律神経と筋肉の関係
寒暖差疲労では「肩こり」「首の重さ」「背中の張り」など筋肉系の不調がセットで現れます。
これは、体温を保つために筋肉(特に僧帽筋や脊柱起立筋)が無意識に緊張するからです。
また、体が冷えると末梢血流が悪化し、筋肉への酸素供給が減少。
筋肉が硬くなり、交感神経が優位になり続ける悪循環が起きます。
整骨院やトレーナーの現場では、寒暖差疲労の方に以下のような傾向が見られます。
- 肩甲骨まわりの可動域が狭くなる
- 背中が丸く、猫背姿勢になっている
- 首の付け根(後頭下筋群)が過緊張
- 呼吸が浅くなり、胸郭が硬い
つまり寒暖差疲労は、「筋肉×自律神経」両方にアプローチが必要な不調です。
寒暖差疲労のセルフケア方法
1. 温度差をできるだけ小さくする
- 朝晩は首・手首・足首を冷やさないようにスカーフ・レッグウォーマーを活用
- 室内温度は20〜23℃を目安に調整
- 外出時は軽く羽織れる上着を携帯する
2. 毎日お風呂で“自律神経リセット”
ぬるめ(38〜40℃)の湯に10〜15分浸かることで、副交感神経が優位になります。
湯船に浸かる習慣がない人ほど、寒暖差疲労が長引く傾向があります。
3. 朝に太陽光を浴びる
朝日を浴びることで、体内時計がリセットされ、交感神経への切り替えがスムーズに。
寒暖差疲労による「朝のだるさ」を軽減できます。
4. 首まわりの筋肉をゆるめるストレッチ
特におすすめなのは「胸鎖乳突筋ストレッチ」と「肩甲骨寄せ運動」。
血流を促し、自律神経の調整中枢である頸部をリラックスさせます。
5. 食事で温活をサポート
- しょうが、ねぎ、にんにく、かぼちゃなどの温性食材
- 鉄・マグネシウム・ビタミンB群を含む食材(赤身肉・玄米・ナッツ)
これらは体温維持と神経機能をサポートします。
トレーナー目線の運動アプローチ
寒暖差疲労における体のだるさは、「血流低下」と「呼吸筋の緊張」によるものが多いです。
そのため、激しい運動よりもリズミカルで全身を使う軽運動が効果的です。
おすすめ運動
- ウォーキング:1日20分、背筋を伸ばして歩く
- 肩甲骨スクワット:手を後ろで組み、胸を開いた状態で浅めにしゃがむ
- ブリージングエクササイズ:息を吐く時間を長くし、副交感神経を優位にする
- ストレッチポールで背中リリース:胸郭の動きを取り戻す
運動後に軽く体を温めることで、交感神経の興奮がリセットされ、深い睡眠にもつながります。
整骨院・整体でのケアのポイント
整骨院での施術では、以下のようなアプローチが寒暖差疲労に有効です。
- 頸椎〜胸椎の可動性改善(自律神経の通り道)
- 肩甲骨・肋骨周囲の筋膜リリース
- 頭部・後頭下筋の緊張緩和(頭痛・めまい対策)
- 骨盤バランス調整(全身の血流・神経伝達安定)
これらを組み合わせることで、自律神経の働きを根本からサポートできます。
患者さんには自宅での温活・ストレッチも併用指導することで、再発予防につながります。
☕日常生活でできる簡単リカバリー術
- 就寝1時間前に照明を落とす → 交感神経を鎮める
- 朝起きたら白湯を1杯飲む → 胃腸を温め、自律神経を整える
- 昼食後に深呼吸を5回 → 午後の集中力を回復
- 湯たんぽやカイロで背中(肩甲骨の間)を温める → 副交感神経が働く
どれも簡単ですが、習慣化すると寒暖差疲労を感じにくい体質に変わります。
まとめ:11月の体調は「温度差管理」が鍵
寒暖差疲労は、現代人が抱える“気づきにくいストレス性の不調”です。
放っておくと、冬の冷え・肩こり・睡眠障害・免疫低下へとつながります。
11月は「寒さ対策を始める季節」でもあり、「自律神経を整える準備期間」でもあります。
毎日の入浴・軽運動・温活食事・姿勢改善を意識して、気温差に負けない体を作りましょう。
整骨院・トレーナーからの一言
寒暖差疲労は、単なる“疲れ”ではなく、体が気候変化に順応しようとするサインです。
軽視せず、早めのケアと日常のリズム見直しが何より大切。
「体のだるさ」「首・肩のこり」「頭痛」が続く方は、一度、自律神経と筋肉の両面からチェックしてみましょう。
11月を快適に過ごすためのコンディショニング、ぜひ始めてください。

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